強迫性障害

強迫性障害

自分自身も無駄な行為だと頭の中ではわかってはいるものの、強迫的な心配や疑念、不吉な予感(強迫観念)に脳内が支配されてしまい、それを振り払うための行動をするようになります。 これを強迫行為と言います。

この行動により不安を打ち消したつもりでも、しばらくするとまた強迫観念が再び浮かび上がってきて、強迫行為を繰り返すようになります。これを繰り返すことで、日常生活に支障が出ている状態を強迫性障害と言います。


強迫性障害の症状

以下のような症状がみられる方はご相談ください。

  • 汚れや細菌汚染を恐れて何度も手洗いや洗濯、入浴などを繰り返す
  • 何度も何度も窓や玄関の鍵、ガス栓、電気器具のスイッチなどを確認する
  • 誰かに危害を加えたのではないかと心配になり、通って来た道を戻って確認する
  • 自分の決めた回数や手順に沿って物事を行わないと不安になり、それに従う
  • 物の位置や左右対称性、数字などにこだわりがあり、それから外れると不安になる など

強迫性障害の治療について

  • 治療は薬物療法と精神療法を併用します。
  • 薬物療法では一般的に抗うつ薬を用います。
  • 曝露反応妨害法も行うこともあります。

強迫症状が出やすい環境で強迫観念によって募る不安があっても強迫行為をしないようにするというものです。
なんとか耐えられる状態からスタートし、刺激を徐々に強くして、強迫行為が出ないようにしていきます。